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zonommyの国

zonommyの国

奄美大島・加計呂間島旅行記~2004~

平成十六年五月二十二日(土)

朝:玄米ご飯、岩のりのお汁、水菜のサラダ、目玉焼き
160522朝ご飯
昼:鶏飯、塩焼きの豚足

夜:ゴーヤーチャンプルー、油そうめん、島瓜の漬け物、パパイヤの漬け物、鶏手羽の唐揚げ、おにぎり(鮭、天ぷら)、刺身(鰹、イカ)、墨汁

今日は念願の奄美行きの日でした。
朝四時に起きて、色々と準備をしました。
思い切り夏の格好で行こうとしたらなんと外は霧雨、長袖に着替えました。

歩いて駅まで行かなければならなかったのを思い出し、ちょっと焦る。彼と早足で駅へと向かいました。

品川まで行って、京浜急行の羽田空港行きにのり、約20分で到着。本当にぎりぎりだったけど、なんとか無事搭乗し、機上の人となりました。

飛行時間は二時間少々、結構疲れていたにもかかわらず、なんだか楽しくってはしゃいでいました。

続きは又後で。

*******************

奄美空港へついたのが午前11時過ぎ。
はとこ一家がそろって出迎えてくれました!!
ここには双子ちゃん兄妹がいて、おかえりーと言って迎えてくれるのです。感激!!

まずは、お昼を「ひさ倉」という鶏飯のお店で食べました。
160522ひさ倉
鶏飯というのは奄美の郷土料理の一つで、鶏肉の裂いたのや、パパイヤの漬物、錦糸玉子、葱、みかんの皮、椎茸なんかをご飯にのせて、鶏のスープをかけて食べるものです。
ひさ倉はスープがすご~~~く美味しい!!そしてサービスでつく生卵も、魅力です。

下↓の画像は違う店(夢織りの郷)の鶏飯
夢織りの郷の鶏飯

たっぷり食べて、お腹いっぱいになった後、ドラッグストアに寄ったりなんだかんだとしつつ、瀬戸内町の古仁屋という、本島最南端の町に向かいました。
いくつものトンネルを抜けて、やっと着いた時、とっても懐かしくなってしまった!!

フェリーまで時間もあるしということで、いったんそこは通り過ぎて、東の海岸沿いを進み、ホノホシ海岸と言うところに行きました。
ホノホシ・1
ホノホシ海岸は、なぜかわからないけれど砂浜はなく、波に洗われて丸くなった大小の石が沢山あるのです。
来るのは二回目だけど、こんなに写真を撮るのは初めて!!というくらい写真を撮りました。
石を見ながら、この石みたいに私と彼も長い年月をかけて洗われて、丸く落ち着いていくのかなぁと思いました。

そのあと更に、高知山展望台と言うところに登りました。
古仁屋から大島海峡、加計呂麻島が一望に見渡せます。
夕暮れ時の眺めは最高でした。遠くを行く船や、遠く徳之島まで見えました。
高知山展望台からの眺め
面白かったのは、はとこ夫婦のだんなさんのお父さんが釣りをしているのが見えたこと。無料の望遠鏡であちこち見ていたら偶然見つけたのです。笑いました。

そんなこんなで5時半になり、フェリーの出発の時間です。
あまりにお腹が空いたので、フェリーチケットの販売所のそばでたこ焼きを買って食べました。

フェリーの時間は25分。後25分したら、待ちに待った加計呂麻島、皆に会えます。どきどき・・・!!

フェリーが着いて、人が降りていきます。
フェリーの着く時間に合わせて待っているバスがどんどん人を乗せて発車して行きます。
久しぶりに来るのに、全く違和感のない見慣れた光景です。

待合所に飛び込んでいくと、親戚のおばさんが話をしながら片付けの準備にかかっていて、私を見つけてにっこりしてくれました!!早速彼の紹介をして、チョットおしゃべりをした後、バスの事務所に行って、おじさんのほうに会ってまた彼の紹介。
彼は一日の短い時間のうちにいろんな人に紹介されてもう目が回りそうになっていました。

夜は、更に知っている人たちが来て、歓迎会をしてくれました。民宿をやっている人が島の御馳走を沢山沢山作ってきてくれて、食べる食べる!!

大いに食べ、大いに飲み、一日は過ぎていきました。
160522歓迎の宴
来たんだなぁ~~・・・・・・。

平成十六年五月二十三日(日)

朝:近所の病院の喫茶店でモーニング(トースト、サラダ、ハムエッグ、ヨーグルト、コーヒー)

昼:ざるうどんとおにぎり

夜:いかの墨汁、煮た豚足、鰹と烏賊の刺身、島の豆腐の冷奴、インゲン、マカロニサラダ、大蒜の漬物、パパイヤの漬物、島瓜の薄切り醤油

今日は朝ゆっくり目に起きて、八時半頃事務所に顔出してからすぐに隣の病院の外についている喫茶店にモーニングに行きました。お値段500円なり。上がってた!!初めて食べた一年前は確か350円だったはず。一年で150円はチョット上がりすぎでは・・・と思ったけど、350円ってのがチョット安すぎたのかな?
160523朝ご飯

そのあとフェリーの待合所に顔を出して、そこのPC をいじった後、はとこの家までぶらぶら歩いて行く。前に来たときに木刀を預けていたので、取りに行ったのです。

そしたら双子ちゃんが既に海に行く気満々で待っていました。名瀬まで行って、PCのマウスを買ってきてあげようかな~~という考えもあったのですが、双子ちゃんの期待たっぷりの顔を見たら、そんな考えは吹っ飛んで、早速海に行く準備をしに部屋に戻り、GO!!

海ではシュノーケルと水中眼鏡でずっと遊びました。少し肌寒いかな?とも感じたけれど、彼にとっては初めての、こんなにもきれいな海でのシュノーケリング。楽しそうでそれを見ている私も楽しくなりました!!
海には結構魚もいたし、結局二時くらいまで海に入っていました。

そこが終わってから、今度は加計呂麻島観光です。
まず、林道に入って、嘉入の滝を見に行きました。雨の後だったので水も多く、きれいでひんやりしていました。
嘉入の滝

そして、一旦瀬相に戻り、車を変えてから、次は呑之浦に行きました。呑之浦は人間魚雷の基地です。いわゆる特攻隊の海版です。
島尾敏雄と言う人の文学碑があるのですが、皆さんは御存知でしょうか?
この人は福島県相馬郡小高町の出身で、作品に「死の棘」と言う自伝的?小説(映画化されている)があります。
この人は、人間魚雷で特攻にでることが決定していたのですが、出る日の数日前に終戦を向かえ、そこでかっそりとあっていた島の女性と結婚するのです。いろいろと紆余曲折はあったものの、最後は島に暮らし、島で亡くなりました。
ちなみに、知る人ぞ知る漫画「女子高生ゴリコ」の作者の女性の祖父でもあります。

そのあと於斉に大きなガジュマルの木を見に行きました。
於斉のガジュマル
ガジュマルの木は、樹液が下に落ち、それが紐のような木の枝になり、その紐状の枝で呼吸をするそうです。
不思議!!です。

そして最後は諸鈍にデイゴ並木を見に行きました。
デイゴ
花は散り気味だったものの、まだまだ沢山あって、きれいでした。そして、神が降りて来ているような感じの雲に太陽が美しかった。
諸鈍で見た空

調子に乗っていたら、やはり身体も凄く疲れていたようで、帰りは車に酔ってしまいました。

へろへろになって帰りついた後、部屋でしばらく眠りました。一時間くらいかなぁ?
グーグー眠って、「ご飯よぉ!!」の声にやっと起きて下に行きました。ご飯は島のものばかりで、私の好物ばかり!!
嬉しい、ありがたいことです!!
ご飯も二杯、パクパク食べて、幸せ。
蛇味線
ご飯食べ終わってから急に、ハブ獲りでも行こうかと言う話になって、車で出発。
車の燃料が足りなかったため大きな車で行かざるをえず、本島に細い林道には入ることが出来ず、舗装された林道だけを行くことになりましたが・・・・・・なんと!!入ってすぐに猪 発見(*゚Д゚) ムホムホ !!そして身柄確保。

そのほか、天然記念物の鳥や、蛇を見ました。
ハブはいなかったけどね。

帰ってきて興奮冷めやらぬままコーヒー等飲み、寝ました。
車の中で怪談話したから夜中に彼に起こされてトイレに付き合わされました。いや、私も怖かったからよかったんだけど。
島の道

平成十六年五月二十四日(月)

朝:前日同じところでモーニング

昼:古仁屋で親戚とかと私と彼の四人で中華
彼→餃子定食  私→ぴり辛ラーメン その他韮玉丼、鶏唐揚げ大蒜漬け、餃子などなど

夜:加計呂麻島の三浦の「ぺけ」と言うお店で、豚生姜焼き定食、魚フライ定食、冷奴、鰹刺身、豚キムチ、豚バラ串、ゴーヤーチャンプルー、ビールやチューハイ

今日は朝モーニングを食べたあと、9:45の船で古仁屋に渡った。そして10:30の水中観光船「せと」2500円也に乗る。
私はもう何回も乗っているが、彼はもちろんのこと初めて。とっても喜んでいた!!彼が喜んでいるのを見ると本当に嬉しい!!この船は半潜水艇になっていて、かなりリアルにきれいに水中の世界が見れるので、結構楽しい。
雨の後などは水がにごっていて駄目なのだけど、晴れていたのでばっちり!!
水中観光船より
・・・・・・ただ、始めて見た6年前の時よりも珊瑚が死んでいたので、カラフルさに欠けていたかなぁ?
珊瑚が死んできている・・・環境問題とか、うんと身近に感じます。

水中観光の後は、彼が元海上自衛隊だったので、なんとなくぶらっと海上自衛隊の分遣隊の建物を見に行きました。
そして私は全く意味もなく看板の前で写真を撮ったりもしました。

そこの帰りに近くの「大城もちや」というところで、出来立ての島の蓬餅、「ふちもち」を二つ買って食べました。
島の蓬餅は、蓬がたっぷり入っていて真っ黒で、餡ではなくて餅に砂糖が入っていて味付けがしてあって、それをサネン花の葉っぱで包んで蒸してあります。いい香りがするんです!!私はこれが好きなので、彼にも食べさせてあげたくて。彼も気に入ってくれたようです。

お昼に親戚のおばさんから電話をもらい、中華屋さんへ行って、また沢山食べました。
そして分かれてまたぶらついて、「スヌーピー」と言う瀬戸内町観光協会の目の前にある喫茶店で、アイスを食べて、14:00のフェリーで帰ってきました。

帰ってからちょっと車走らせて、また戻って少し眠った後、6時過ぎくらいに出発して、夕日を見に行きました。
実久のほうの峠に行って見るのですが、これがまた美しい!!
実久の夕日
少し上のほうにある夕日がだんだん落ちてきて、大きくなっていき、スピードも速くなっていきます。
面白いもので、一旦落ち始めると本当に速いんです。
周りの雲もオレンジになり、赤くなり、紫になりブルーになり、それがだんだん濃くなっていく・・・。それが一色だけじゃなくって複雑に混じり合っている。

そうして最後に、ポトンと暮れて、地球は回っているんだって思います。
すごいなぁ・・・・・。

夜は三浦と言うところの「ぺけ」というお店で飲み食いです。
居酒屋メニューなどを頼み、ビールやチューハイを飲みました。そしてその後またもハブ獲りへ。

しかし今日はハブだけでなく、何にも出会えませんでした。
ただ、舗装されていない林道に入ったのでかなり怖かったです。

舗装されているところもそうなのですが、島は集落のところしか電灯がないので、ライトを消すと本当の本物の闇でした。少しすると目が慣れるものの、でもやっぱり真っ暗で、昔の人が闇を恐れたのは至極当然で、今がおかしいのだと言うことがよくわかりました。

真っ暗な道にざわざわと風に揺れる草木の音、動物や虫の声、上を見上げれば木々が覆いかぶさるようにして茂っている隙間に細い道のようにほんの少し見える空。そしてそこに月と星。

こんなところをちょうちんだけの明かりで歩いているときに、急に音がぴたっとやんだりしたら、それはそれは恐怖でしょうね・・・。

帰ってきてからコーヒーを一杯飲んで、睡眠。
猪を捌く

平成十六年五月二十五日(火)

朝:親戚のおじさんが作ってくれた和風朝食(ご飯、アオサと島豆腐と島瓜の味噌汁、明太子、卵焼き、ウインナ、お茶)

昼:「夢織りの郷」にて鶏飯

夜:空港にて彼→カツどん 私→マグロカツどん

今日はいよいよ最後の一日。帰る日です。
彼は島がいたく気に入ってしまって、いやだ帰りたくないの大連発。島が楽しければ楽しいほど、帰ることを思い憂鬱になっておりました。
のんびりしてて時間が緩やかで、人が素朴で優しくて、自然ばっかりで・・・。
ハブ

朝はおじさんが朝食を作ってくれてΣ(゚Д゚;エーッ! びっくり!!だってかなりきちんとしたものを作るんだもの!!
おじさんの作った朝ご飯
彼は何も出来ないから、ここぞとばかりに少し出来なければいけないといって聞かせました。やるのはもちろん私がやるけど、同じやらないのでも出来るのと出来ないのじゃ意味が違うからね!!と。

朝八時台の船に乗り、古仁屋に渡り、そこから須手の大叔母の家へ。またお土産を沢山もらいました。豚足にパパイヤの漬物、味噌、島ラッキョウ、お酒など!!
(ちなみにこないだの猪君は今東京の我が家の冷蔵庫の中に・・・)

これで荷物が一気に重くなる。
が、いつもいつも本当にありがたいと思います。
お父さんが好きだからとか、私が好きだからとか言って、沢山のものを持たしてくれようとする心遣いを人から受けることの出来ることに本当に感謝です。

10時くらいかな、古仁屋を出発しました。
そして住用でマングローブの原生林をカヌーで探検です。
万グローブの原生林のカヌーは前にも乗ったことがあるけれど、そのときは潮が引いていたので大きなところをちょこっと漕いだだけで終わりでした。
今回は潮が満ちていたので、細いところに入って行って、本当に探検の気分。
マングローブの原生林で

マングローブって不思議な植物です。
オスとメスがあって、形は少しずつ違います。その種は木になったまま発芽し、それが落ちて泥に埋まり根付きます。成長速度を自分でコントロールでき、外側の防波堤の役割をするマングローブたちは、何歳のものでもみな同じ大きさです。揃えているのです。自分の意思で。

自然って本当にすごい。
そしてあそこに住んでいる人たちは、そのことを当たり前に知っているんです。経験で。
明るい夜に暮らしているような異常な人間には全く感激ものです。
ルリカケス
マングローブの後はお昼、お土産を会に大型スーパー、そして奄美パーク。
奄美パークは奄美の歴史や習慣や文化が一遍にわかる奄美のテーマパークです。どのコーナーも面白くって、何階言っても楽しめます。
でも一番の見ものは、やはり田中一村のコーナーではないでしょうか?

田中一村は日本画家です。
その絵が年代を追って飾られていますが、初めは普通の日本画だったのが、だんだんと変わっていきます。
細かい細かい虫眼鏡で見ているような描写は少し狂気を感じます。色使いも日本が独特のものから、狂気性を帯びたようなあでやかな色彩になっていきます。
南国の自然は人が表現すると狂気に近づくのか?

田中一村は、まだ自分の絵を描いていない、と、奄美に渡り紬の泥染めを仕事にしながら絵を描き続けるのですが、本当に彼の最後のほうの絵はきっと彼そのものだったのではないかと思います。
何回見ても印象に残ります、と言うか、見れば見るほど、印象に残っていきます。見慣れるって感じではなくて。

奄美パークを見たあと、まっすぐ空港へ行きました。
まだはやめですが飛行機は19:00なのでとてもそこまで親戚をつき合わせられません。
空港でお土産を買ったりお茶などしつつ時間を待ち、今、無事家におります。

彼はいまだに、「明日は○○に観光に行こうよ!!」などと現実逃避しておりますが、明日は会社に向け叩き出してあげなければなりません。可哀相に。

と言うわけで、私は明日も彼に美味しいご飯をちょっとだけ作ってあげる(二人とも壊滅的に太ったので、量はちょっとだけ)ために睡眠です。

ではお休みなさいませ。
つかれたよ~~~~。






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